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大切な家族であるペット、または生活の礎である家畜に感染するウイルスがいます。その代表的なウイルスがウィルバスで殺菌できるかを実験しました。
パルボウイルス、コロナウイルス、リステリアの実験結果をご覧ください。
これらの実験により、ウィルバスは1分以内に殺菌できることを証明しました。

パルボウイルス

試験実施 財団法人 畜産生物科学安全研究所(平成21年03月06日判定)
試験目的 犬パルボウイルス(パルボウイルス科(DNAウイルス))に対する不活性化試験
試験概要 有効塩素濃度1,250mg/Lの検体(SO-859-3)を10倍及び15倍希釈にて試験液とした。供試ウイルス液と各試験液を混合した後(これを0分とした)、室温で1及び3分間静置して感作し、各希釈段階のプラック数を計測し、ウイルス含有量を算出した。
試験結果 作用液の犬パルボウイルスに対する不活性化試験

試験群
試験の繰り返し
感作時間とウイルス含有量の推移
0
1
3(分)
対照群
1
5.50
6.25
5.75
2
5.50
5.25
5.50
3
6.00
6.00
5.75
平均値
5.7
5.8
5.7
10倍希釈試験液
(125ppm)
1
2.75
≤1.50
≤1.50
2
3.50
≤1.50
≤1.50
3
3.00
≤1.75
≤1.50
平均値
3.1
≤1.6
≤1.5
LRV
2.6
≥4.2
≥4.2
15倍希釈試験液
(83.3ppm)
1
3.00
≤1.50
≤1.50
2
3.50
≤1.50
≤1.50
3
3.50
≤1.50
≤1.50
平均値
3.4
≤1.5
≤1.5
LRV
2.3
≥4.3
≥4.2

ウイルスの含有量は、試料1mLあたりの値を記載した。
試験結果及び考察 混合直後(感作時間0分)における、試験サンプル液のウイルス含有量の平均値は、10倍希釈試験液では103.1TCID50/mL、15倍希釈し検疫では103.4TCID50/mLであった。このときのLRVは、10倍希釈試験液では2.6、15倍希釈試験液では2.3であった。感作時間を1分とした場合、10倍希釈試験液では、繰り返し3回中2回が、15倍希釈試験液では3回のすべてにおいて、試験サンプル液のウイルス含有量は検出限界(101.5TCID50/mL)以下まで減少した。このときのLRVは、10倍希釈試験液では4.2(以上)、15倍希釈試験液では4.3(以上)であった。感作時間をさらに3分まで延長すると、10倍および15倍希釈試験液におけるすべての繰り返しで、試験サンプル液のウイルス含有量は検出限界以下まで減少した。このときのLRVは、10倍および15倍希釈試験液ともに4.2(以上)であった。以上の成績から、今回の試験に用いた安定型複合塩素除菌消臭剤は、犬パルボウイルスに対しては、混合直後からLRVで2以上の不活性化作用を認めた。しかしながら、混合直後ではCPVが残存することから、作用時間を十分に取ることが必要であると考えられた。

コロナウイルス

試験実施 財団法人 畜産生物科学安全研究所(平成21年03月12日判定)
試験目的 豚伝染性胃腸炎ウイルス(コロナウイルス科(RNAウイルス))に対する不活性化試験
試験概要 有効塩素濃度1,250mg/Lの検体(SO-859-3)を10倍及び15倍希釈にて試験液とした。供試ウイルス液と各試験液を混合した後(これを0分とした)、室温で1及び3分間静置して感作し、各希釈段階のプラック数を計測し、ウイルス含有量を算出した。
試験結果 作用液の豚伝染性胃腸炎ウイルスに対する不活性化試験

試験群
試験の繰り返し
感作時間とウイルス含有量の推移
0
1
3(分)
対照群
1
5.50
5.50
5.25
2
5.50
5.50
5.50
3
5.25
5.25
5.75
平均値
5.4
5.3
5.5
10倍希釈試験液
(125ppm)
1
≤1.50
≤1.50
≤1.50
2
≤1.50
≤1.50
≤1.50
3
≤1.50
≤1.50
≤1.50
平均値
≤1.5
≤1.5
≤1.5
LRV
≤3.9
≤3.8
≤4.0
15倍希釈試験液
(83.3ppm)
1
≤1.50
≤1.50
≤1.50
2
≤1.50
≤1.50
≤1.50
3
≤1.50
≤1.50
≤1.50
平均値
≤1.5
≤1.5
≤1.5
LRV
≥3.9
≥3.8
≥4.0

ウイルスの含有量は、試料1mLあたりの値を記載した。
試験結果及び考察 10倍及び15倍希釈試験液において、混合直後から試験サンプル液のウイルス含有量は検出限界(101.5TCID50/mL)以下まで減少した。このときのLRVは、10倍及び15倍希釈試験液ともに3.9(以上)であった。以上の成績から、今回の試験に用いた安定型複合塩素除菌消臭剤は、豚伝染性胃腸炎ウイルスに対しては、混合直後から高い不活性効果を示すことが明らかとなった。

リステリア

試験実施 財団法人 日本食品分析センター(平成23年02月15日)
試験目的 検体のリステリアに対する抗菌力を試験する。
試験概要 検体にリステリアの菌液を接種後(以下「試験液」という。)、室温で保存し、15秒並びに30秒及び1分後に試験液中の生菌数を測定した。なお、あらかじめ予備試験を行い、生菌数の測定方法について検討した。
試験結果 試験液1ml当たりの生菌数測定結果

試験菌 対象
生菌数(/ml)
開始時*
15秒後
30秒後
1分後
リステリア 検体
6.5×105
<10
<10
<10
対照
6.5×105
***
***
6.1×105

対照:精製水
作用温度:室温
***:試験実施せず
<10:検出せず
*菌液接種直後の対照の生菌数を測定し、開始時とした。

開始時 検体 15秒後 検体 30秒後 検体 1分後 検体
開始時 対照 1分後 対照