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インフルエンザウイルス

試験実施 財団法人 畜産生物科学安全研究所(平成21年03月20日判定)
試験目的 インフルエンザウイルス(オルソミクソウイルス科(RNAウイルス))に対する不活性化試験
試験概要 有効塩素濃度1,250mg/Lの検体(SO-859-3)を10倍及び15倍希釈にて試験液とした。供試ウイルス液と各試験液を混合した後(これを0分とした)、室温で1及び3分間静置して感作し、各希釈段階のプラック数を計測し、ウイルス含有量を算出した。
試験結果 作用液のインフルエンザウイルスに対する不活性化試験

試験群
試験の繰り返し
感作時間とウイルス含有量の推移
0
1
3(分)
対照群
1
3.5×104
1.4×105
1.0×105
2
6.0×104
9.0×104
6.0×104
3
8.0×104
8.5×104
1.1×105
平均値
5.83×104
1.05×105

9.00×104

対数変換値
4.77
5.02
4.95
10倍希釈試験液
(125ppm)
1
<102
<102
<102
2
<102
<102
<102
3
<102
<102
<102
平均値
<102
<102
<102
対数変換値
<2.00
<2.00
<2.00
LRV
>2.8
>3.0
>3.0
15倍希釈試験液
(83.3ppm)
1
<102
<102
<102
2
<102
<102
<102
3
<102
<102
<102
平均値
<102
<102
<102
対数変換値
<2.00
<2.00
<2.00
LRV
>2.8
>3.0
>3.0

ウイルスの含有量は、試料1mLあたりの値を記載した。
試験結果及び考察 10倍及び15倍希釈試験液において、混合直後から試験試料のウイルス含有量は検出限界(102.0PFU/mL)未満まで減少した。このときのLRVは、10倍及び15倍希釈試験液ともに2.8(より大きい)と算出された。以上の成績から、今回の試験に用いた安定型複合塩素除菌消臭剤は、インフルエンザウイルスに対しては、混合直後から高い不活性効果を示すことが明らかになった。